【追憶】大学院生活は修士1年生の頃が1番楽しかった

日常

どうも、博士課程で研究する31等星です。

この間、研究室の修士1年の後輩が同級生たちと集まって楽しそうに話しているのを見ていた時のこと。

僕は「そーいえば修士1年の頃が大学院生活の中で1番楽しかったなぁ」と思ってしまいました。

なぜ昔の方が楽しかったのか?その理由を言語化すれば今後の人生を楽しくするコツがわかると思い、本記事にそれを書いてみることにしました。

ついでに、今博士課程にいる人やこれから博士課程に進もうと考えている人が人生を楽しくするのに役立てば幸いです。

今回の記事では、当時を振り返りながら修士1年生の頃が1番楽しかった理由を4つほど綴ってみます。

それでは早速。

人間関係

友達が少ない僕ですら人間関係はすごく重要だと思います。修士課程時代は

深い孤独がなければ、まともな作品は作れない。

パブロ・ピカソ

の言葉を信じていて、研究に集中するためにも人間関係はそれほど重要ではないと考えていましたが、実際に博士課程に入ってからは人間関係の重要さに気づきました。

以下には修士課程にはあったけど博士課程にはなかった人間関係に関するものを3つ綴ります。

新しいメンバーとの出会い

修士1年のタイミングで他の大学から進学してきた同級生が何人かいました。

そういった人たちと時折飲み会をしたりどこかに出かけたりすることが、脳みそを刺激していたんだと今になって強く思います。

修士の頃はそういった新しいメンバーとの出会いがありましたが、博士になってからはほとんど新しい人と出会うことがなくなったので、人生が幾分退屈になってしまいました。

対面の学会

(これはコロナ禍でしばらく対面の学会がなくなったことにも起因していますが。)
対面の学会で外部の大学院に進学した学部時代の友人たちと再会して研究の話やくだらない話をするのが同窓会みたいで楽しかったです。

博士以降は民間企業に就職してアカデミアを離れてしまった同級生が多く、学会に参加しても同級生に会うことが少なくなってしまいました。

このことも人生を少し退屈にする要素になっていたと思います。

学部時代からの友人の存在

学部時代からの同級生の多くが修士課程まで進学していたので、比較的多くの友人が近くにいました。

遊んでいた頻度は2週間に1回程度だったと思いますが、定期的に気心の知れた友人の前で素の自分を解放することができたのは貴重だったと思います。

彼らが就職で東京に行ってしまってから「真面目に研究をする自分」しか出す機会がなくなってしまったことで、人生が退屈になってしまいました。

締め切りがない

修士1年の時には大きな締め切りがなかったおかげで人生を気軽にエンジョイできていました。

もちろん授業のレポート、ミーティング、学会の準備などはありますが、修士論文・博士論文のように重大な締め切りがなかったので、プレッシャーを感じることなく楽しく生活していた記憶があります。

周囲からのサポート

修士1年の頃は、指導教員が手厚くサポートしてくれたおかげか研究がそこそこ順調に進んでいたので、日々楽しく研究することができていたと思います。

一方で、それ以降の研究生活では「ちゃんと自立して研究しなければ」と思ってあんまり指導教員に頼ることなく研究をしていました。

その結果あんまり研究が進まず、研究の面白さが減っていたように思います。

振り返ってみるともっと上手に周りを頼るべきでしたね。

『研究者としてうまくやっていくには』にも「上手に周りを頼ることもその人の実力に含まれる」みたいなことが書いてあったので、周りを使う能力も大事なんだと改めて思いました。

新鮮さ

上記までの内容とやや重複する部分がありますが、修士1年の頃は研究生活において何もかもが新鮮で毎日楽しかったです。

研究で行うプロセスが初めてのことばかりで、英語で留学生とコミュニケーションをとることも初めて、学会発表も初めて、海外出張も初めて、と初めてのことを挙げたらキリがありません。

昔は海外出張をする時は1週間前とかからそわそわし始めていたけど、それはいつの間にか当たり前のことになっていて、今では海外出張前日には「明日から海外出張か、準備ダルいな…」とすら思うようになってしまっています。

昔に比べて研究生活における多くのことが当たり前になってしまっていることで、人生が退屈になっている側面がありますね。

これに関連して、昔なんかの漫画で見た「〇〇が昔より楽しくなくなったのは〇〇が上達したから」みたいなセリフが研究生活にも当てはまるなぁと思いました。

野球選手のイチローも『プロになってからは昔のように野球を楽しむことはできなくなった』のように言っていたので、何事も続けていると昔のように楽しむことはできなくなってしまうものなんですね。

長く続ける物事は新鮮だった頃の楽しみ方じゃない楽しみ方を見つけることが重要だと思いました。

まとめ

  • 人間関係
  • 締め切りがないこと
  • 周囲からのサポート
  • 新鮮さ

によって修士1年生の頃が1番楽しく感じていたとわかりました。
締め切りに関してはどうしようもないのですが、他のことはいつでも改善する余地がありそうです。

人間関係に関しては、自ら積極的に新しいコミュニティを探して参加するようにすれば、博士課程以降でもそれなりに良い人間関係を保つことができたのかもしれません。
また、博士課程にいると先輩や同級生はどんどんいなくなりますし1,2歳下の後輩も先に卒業していってしまうので、少し年齢の離れた後輩とも仲良くしておけば人間関係を数をある程度保てたのだと思います。

とは言っても、僕は年が離れた後輩と接するのはあまり得意ではないので、どうにかできる問題ではないのかもしれません。年が離れた後輩と接する時ってどうしても「相手がこちらに過度に気を遣ってしまいそうで申し訳ない気がする」と思ってしまうので、イマイチ適切な距離感がわからないという…(陰キャの感想)

周囲からのサポートに関しては、研究を進めるだけじゃなく普通に生活する上で重要なので、積極的に周りを頼っていきたいですね。周りに頼ることは「アドバイスシーキング」と言って、相手と仲良くなるために役立つと心理学の研究でもわかっているので、周りの人と仲良くなるのにも重要みたいですね。(これを書いていて思ったけど、後輩に頼れば後輩とも仲良くなれるのでは…?)

新鮮に関しては、研究生活ではなく別のところに見出していきたいです。博士課程に入ってから特に生活が研究一辺倒になってしまったので、日常生活で新しいことにチャレンジして脳を刺激したいですね。オススメの趣味があれば教えてください。

常に今の人生が1番楽しくなるように日々を生きていきたいですね。そんな感じで、追憶終わり。

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