どうも、博士課程で研究をする31等星です。
今回の記事では、博士課程での研究生活を通して僕が思った「博士課程で一番大事な能力」について書いてみます。
早速結論から。
その一番大事な能力とは、
「自分が賢くないという事実に耐える能力」
です。
というもの、博士課程に在学していると多くの優秀な人に囲まれることで、自分が大したことのない人間だと痛感する場面が多くなるからです。
もちろん、それまでの人生で自分より優秀な人に何度も出会ってきているから問題ないと思う方もいるとは思いますが、博士課程には特有の問題があると思っています。
高校・大学の学部・修士までは、自分より優秀な人を見ても「自分は多少勉強ができなくても部活・サークル・バイトで頑張っているから大丈夫!」と他のコミュニティで比較的容易に自己肯定感を保つことができます。
一方で、博士課程では研究の世界という1つのコミュニティに閉じこもってしまいがちなので、研究の世界で自分を保つしかありません。
しかし、研究の世界には優秀な人がたくさんいるため、本当に優秀な一部の人間以外は「優秀であることで自分を保つこと」が困難です。
そのため、多くの「凡人(博士課程に進もうと思える程度には優秀だけど、研究の世界の中では凡庸な人)」は、博士課程入学後に人生で初めて「自分が賢くない」という事実に向き合うことになります。
その事実に耐えられないと心を病んでしまうので、自分が賢くないという事実に耐える能力こそが博士課程で最も大事だと僕は思っています。
実際、僕はD1の後半あたりからD2の前半あたりでは自分の無能さに向き合う苦しさを日々感じていました。(巷ではこういった現象を「D2病」と呼ぶこともあるようです。)
「博士課程は自身の無能さに耐えるのがキツい」という主張をする投稿がX(Twitter)に無限にあるので、集めてみました。
これだけたくさんの投稿があるということは、そう思う人が多いということですね。
(実はこの記事を書いたのは、これらの投稿を一箇所にまとめたかったからです。)
じゃあどうやって自分の無能さに耐えれば良いのか?
それは僕もわかりません(すみません)。どなたか知っている方がいれば教えてください。割と生まれ持った性格で決まる気がします…
以下のような本に「気にしないこと」に書かれているので、こういった本に書いてある内容を実践すれば気休め程度にはなるかもしれません。
「『事実』と『解釈』を分けて考えて、『解釈』で自分を追い込まないようにすると良い」ということが言われています。
今回はとりとめのない乱文・駄文の記事ですが以上です。
気楽な人間になりたいですね。
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