【科研費の使い道】研究環境を良くするもの

研究

お久しぶりです。31等星です。

今回は、科研費の使い道についての記事を書いてみました。

近年は某疫病の影響で出張の機会が少なくなっているので、本記事では出張以外で科研費を使う方法をお話ししていきたいと思います。
(幸福なことに2022年度前半あたりからはワクチンのおかげもあってか、それなりに出張に行けるようにはなっていますが。)

僕自身、科研費を貰い始めた当初は何に使えば良いかよくわからなかったので、僕のように科研費の使い道に悩んでいる方に参考になればと思い、この記事を書くことにしました。
また自分で科研費を持っているわけではないけど、研究室で物品を購入してもらえるという方にとっても参考になれば幸いです。

以下では、個人的に買って役に立ったものや、これから試してみたいものなどをご紹介します。
ちなみに、科研費で購入できる物品の基準は大学によって異なるので、購入の際は必ずご自身の大学のルールをご確認ください。

パソコン周辺機器関連

ディスプレイ

大きいディスプレイを使うか、中くらいのディスプレイを複数買うと良いと思います。使える画面が広い方が生産性が上がるので。


個人的には、大きいディスプレイ1つより中くらいのディスプレイ2つの方が良いと思いました。
というのも、大きなディスプレイだと画面の上のタスクバーが遠くなって少し使いづらいからです。
僕は27インチのディスプレイを2つ並べて使っています。
メインディスプレイの方を横長に置いて、サブの方は縦長にして使っています。

また、画面の解像度が高いものは小さい文字がくっきり見えて良いです。
画面上で論文を読むときなどに大きな違いを感じられます。
僕は元々1万円くらいディスプレイを使っていたのですが、6万円くらいのものに買い替えたら画質の違いに割と感動しました(以下のディスプレイの安いバージョンなのですが、安い方は品切れでした)。
お金に余裕があれば、解像度が高いものを購入するのも良いと思います。

他にも最近はちょっと曲がった横長のディスプレイも人気ですね。

外付けキーボード

ノートパソコンをディスプレイに繋いで作業をするときには必須です。
僕は肩こり防止のためにキーボードを2枚並べて使っています。
左キーボードの左側を左手で、右キーボードの右側を右手で使うことによって肩や腕がリラックスした状態でタイピングができます。
左右に分割できるゲーミングキーボードでも良いですが、僕はMacユーザーなので使い慣れたApple純正のキーボードの使いたいという気持ちでキーボードを2つ並べて使うようになりました。

また、左右に分割できるキーボードだと、例えば「b」のキーが左手側に位置するので、右手で「b」のキーをタイプする人の場合、非常に使いづらくなってしまいます。
その点でもキーボードを2つ並べるのが個人的にはオススメ。

キーボードを2つ使う場合に注意点があるので、それについて少し書いておきます。
それは、何も設定しない場合、キーボードをまたいだ同時押しが認識されないということです。
例えば、左のキーボードでshiftキーを押したまま、右側のキーボードで「j」のキーを押しても大文字になりません。

それを解決するにはKarabiner-Elementsというアプリを使えば良いです。
詳細はこちらのサイトにわかりやすくまとまっているので、参考にしてみてください。

ちなみに僕はキーボードを2つ並べるというのを周りの人に何度もオススメしているのですが、誰一人として採用してくれません。悲しい。

科研費の使い道についての記事であるにもかかわらず、これだけの文量を費やしてキーボードを2つ使うことの有益性を説いているところから、いかに僕がそれを推しているかがわかると思います。これを読んだ人は食わず嫌いせずにぜひ試してもらえると嬉しいです…!

その他

いくらあっても困らないものです。

  • 充電器
  • ポータブル充電器
  • HDD・SSD
  • USBメモリ

持ち運び用の充電器は小さいのに65Wで急速充電してくれる以下のものが個人的にオススメ。
ポータブル充電器は大容量のものでれば、コンセントのないところでのリモートワークが可能になるので便利です。
バックアップ用のHDD・SSDのオススメは以下のものです。
USBメモリに関しては、Type A と Type C の両方に対応しているものが便利で良いですよね。

タブレット(iPad)関連

iPad

論文を読むのとかゼミ発表の準備などが捗るので優先してiPadを買いましょう。

スプリットビューという画面を分割できる機能が最高です。
(メンタリストDaiGoさん、ヨビノリたくみさんもYouTubeでこの機能が良いと言っていました。)
画面片側に資料を表示させながら、もう片方にメモをとるという使い方ができて便利です。

iPadのサイズはA4用紙相当のサイズのiPad Pro とB5サイズ相当のiPad Pro, iPad Air がありますが、個人的には大きい画面の方をオススメします。
というのも、画面分割の機能を使うと一画面が小さくなってしまうからです。
持ち運びとかの面も考慮するとどっちにするか迷うかもしれませんが、画面の大きさは正義だと信じています。

Apple Pencil

iPadを買ったらApple Pencilもセットで買っておきましょう。
余談ですが、とある大学ではApple PencilはiPadと一緒じゃないと購入できないという謎ルールがあるそうなので、購入の際はご注意を。

iPad用の着脱式キーボード

一応科研費の使い道の候補として書いておきますが、個人的にはあまりオススメしないものです。
時々iPadでもタイピングで文字を入力したいと思うことがあったので購入してみたのですが、結局そんなに使いませんでした。
というのも、タイピングしたいなら画面に表示されるキーボードで十分だったからです。

また、キーボードを装着するとノートパソコンよりも重くなってしまうので、それならノートパソコンで良くない?と思ったいうのもあります。
残念ながら僕にはとって値段ほどの価値を感じるものではありませんでした。
(僕に合わなかっただけで、決して商品が悪いというわけではありません!)

画面保護フィルム

色々な種類がありますが、「ペーパーライク」のものがオススメです。

タブレットは表面がツルツルしていて少し文字が書きづらいですが、ペーパーライクの保護フィルムはザラザラしているのでその違和感を少し軽減できます。
(とは言ってもまだまだ紙の書き心地とはだいぶ違うので、これからの技術の発展に期待ですね。)
保護フィルムのようなものは大学によっては科研費で買えない場合がありそうなのでご注意を。

Apple Pencil のペン先

ペーパーライクの保護フィルムに書いていると意外とすぐにペン先が摩耗してしまうので、替えのペン先を買っておくと良いですね。
ペン先には極細タイプとかもあるので好みのペン先を見つけると良いかもしれません。

Apple Pencil のペン軸

たくさん文字を書く人や手が疲れやすい人はペン軸があると良いと思います。
色々なタイプがあるので自分の好みに合う軸が見つかると良いですね。
これも大学によっては科研費で買えない場合がありそうなのでご注意を。

実験器具・レンタル・修理

(実験器具の購入に関しては僕は詳しくないので省略させてください。)
実験器具のレンタルや修理も科研費でできるようです。
レンタルの場合は、なぜ購入ではなくレンタルなのかの理由が必要になります。
例えば「購入すると高すぎる」などです。
また実験器具の修理はその科研費で購入したものなくても、研究に必要であれば大丈夫なようです。

ウェブ会議用の物品

某疫病の影響で買えるようになったみたいですね。

ウェブカメラ

ノートパソコンにカメラが付いているので必須ではありませんが、広い画角や良い画質が必要な場合に役立ちます。

最近は360度写してくれるカメラが流行っている印象です。
複数人で同じ場所からウェブ会議に参加するのに役立つものです。
こういうのは研究室に1台あれば十分ですし、ウェブ会議の際の自分の顔が高画質である必要もないので、学生の方はわざわざウェブカメラを買う必要はないかもしれません。

イヤホン

最近は疫病のおかげで気軽に科研費でイヤホンが買えるそうなので今がチャンスみたいです。「ウェブ会議用」です。
Airpodsや他のノイズキャンセリングの強いイヤホンなどが良さそう。

サブスク系

サブスク系のサービスも科研費の良い使い道だと個人的には思っています。

ただ、科研費でサブスク系のサービスに契約するときには注意しないといけないことがあります。それは科研費の期間です。
例えば科研費の期間が半年後までという場合には、その時点で半年以上の期間のサービスを契約することはできません。

特に学振の科研費の場合は年度ごとに科研費が割り当てられているので、サブスク開始時期に注意する必要があります。
気になるサブスクがあれば4月1日から契約を始めるのが賢い選択ですね。
特に以下で紹介するサービスは月ごとに契約を更新するより年間契約をする方が安くなるので、科研費をムダにせずに済みます。

また、サービスによっては契約日が日本時間ではなくサービスを提供している国を基準とする場合があるので、その点も注意しましょう。
日本時間で23時頃に契約すれば間違いはないはずです。

Grammarly

英語の文法・スペルを直してくれるツールです。論文の修正に役立ちます。

Adobe

PhotoshopやIllustratorを使えるサービスです。僕は使ったことがありませんが、論文の図などを作成するのに役立ちそうです。

  • 自分の研究に関連する分野の教科書
  • ライティングの本
  • プレゼン資料のデザインの本
  • プログラミングの本

など、研究を遂行するのに役立つ本はどの人も買っておいて損はしないんじゃないでしょうか。
個人的にオススメのライティングの本・デザインの本・プログラミングの本は以下のものです。
理系大学院生必読。

こちらの記事でも紹介しています。

また、わかりやすいプレゼンをする方法に関する記事も書いているので、興味があればぜひ読んでみてください。

人を雇う

  • 実験を手伝ってくれる人
  • コード開発を一緒に進めてくれる人

などを雇うというのも科研費の使い道として存在しているようです。
これは僕はやったことありませんが、他の方のブログに書いてありました。
なかなか賢い方法ですよね。

まとめ

今回は科研費の使い道についてでした。

科研費は国からの予算なので無駄遣いするのは良くないですが、せっかく頂いたものを余らせてしまってはもったいないので、上手に使って研究をより進められると良いですね。

繰り返しになりますが、科研費の使い方のルールは大学によって異なるので使用の際は自身の大学にご確認ください。

本記事が科研費で何を買えば良いか迷っている人の参考になれば幸いです。
(それとキーボード2つ使いを試してもらえると嬉しいです!)
他にも良い科研費の使い道を知っている方がいればぜひお教えください。

それではまた次の記事でお会いしましょう。
良い研究ライフを!

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